体を休ませるとダイエットがうまくいく

 
食事を減らしても痩せない理由
この記事を書いている人 - WRITER -
ダイエットと心理学の専門家。2005年より人体の仕組みと心理学を融合したまったく新しいダイエット法を考案。現在までに、3000人以上のダイエット希望者を指導、目標体重・目標体型へと導く。

さて、前回の記事で「なぜ睡眠時間を増やすと痩せるのか?」のうち、一つ目の理由と二つ目の理由をお伝えしました。
今回は三つ目の理由についてお伝えしたいと思います。

食事を減らしても痩せるとは限らない?

多くの人が誤解していることがあります。
それは食事にしても運動にしても、ダイエット的な行動をすれば、いつでも等しく効果が現れると思っていることです。

もう少し具体的にいうと、例えば食事を減らしたら、減らした分だけ体重が減ると思っていませんか?
ですが、必ずしも食事の減らした分と体重が減る量は比例するとは限りません

「なんであんなに食べるの我慢したのに痩せないの~?」というセリフを、あなたも一度は言ったことがあるのではないでしょうか。
そしてそれは、「食事を減らせば その分体重も減るはず」と思っているからですよね?

 

それではなぜ、食事を減らしたのに比例して、体重が減ってくれないのでしょう?
理由は何種類かありますが、今回お伝えしたい理由は「内臓が疲れているから」です。

 

「筋肉が疲れるなら分かるけど、内臓が疲れる?」
はい、内臓も疲れます。

そして内臓が疲れていると、ダイエット的な行動をしても、やった分の効果がうまく現れてくれません。
それはナゼなのか?

こういう時は、極端な例で話をすると分かりやすいです。
普段とは違う極端な状態というと、「病気をした時」が当てはまります。

では例えば病気をした時、あなたはどんな食事を摂りますか?
栄養のあるもの?
たしかにそれもあるでしょう。

ですが栄養があるからといって、病気の時に肉をたくさん食べようとしますか?
しないですよね?

そうです、病気の時には消化の良いものを食べるはずです。
なぜなら病気の時は、内臓がきちんと機能してくれていないから。
ですから内臓に負担をかけないように、消化の良いものを食べてあげるというわけです。

 

あなたの内臓も疲れている

そして病気の時ほどとは言いませんが、毎日の酷使で内臓は少しずつ疲弊していきます。
内臓が疲れるとどうなるのか?

詳しくはこちらの記事に書きましたが、改めてダイエットに関連する消化器官(胃と腸)について考えてみましょう。

 

胃というのは、食べたものを溶かす器官です。
ではその胃の調子が悪かったらどうなるか?

食べたものを十分に溶かすことができませんよね。
胃が疲れていると十分な胃酸が分泌されず、
食べたものがきちんと溶かされないまま腸に向かうことになります。

小腸でも多少は溶かしてくれますが、小腸の本来の機能は、食べたものの中から必要な栄養を抜き取ることです。
ですがその機能も、小腸が疲れているとうまく働かず、必要な栄養をうまく抜き取ってくれません。
しかもその機能は、食べたものが十分に溶けていることが前提です。

胃でうまく溶かすことができず、小腸でうまく吸収できない。
もうこれだけで、食べたものが正常に消化される確率は、かなり減ってしまいます。

さらにその次の大腸も、いつもの調子じゃないから、便秘になったり下痢になったり。
つまり、内臓が疲れていると、いつも通りの食事をしても、いつも通りに消化吸収してくれないわけです。

「吸収されなきゃ太らないんじゃ?」と思うかもしれません。
ですが、
うまく栄養として吸収されなかった食べたものは、その多くが脂肪として蓄えられるという説があり、私はその節はかなりの確率で正しいと思っています。
詳しくはこちらの記事をごらんください

 

内臓の疲れをとるには?

このように、内臓が元気でないと食事の内容や量に関わらず、うまくダイエット効果が表れてくれません。
だったら、どうすればいいのか?

簡単です。
内臓を休ませてあげればいいのです。

内臓を休ませるというと「断食」や「プチ断食(1日12時間は食事を摂らない)」などを思い浮かべるかもしれません。
それでもいいのですが、
断食ってなかなかできないですよね?

プチ断食で12時間食べないというのも、社会生活を送っていると、なかなか難しいのではないでしょうか?

難しいことは続けられません。

内臓は毎日毎日酷使されて、毎日毎日疲れていきます。
だったら、その疲れをとるものも、毎日、楽にできる必要があります。

 

毎日楽にできて、毎日効果的に内臓を休ませる方法。

それが「睡眠」です。

 

すべては睡眠が解決してくれる

内臓は寝ている間に修復をされて、また翌日に備えます。

たまにやる断食なんかよりも、毎日の睡眠を十分にとることの方が、よほど内臓の疲れをとる効果があります。

そして逆説的ではありますが、効果があるということは、それをしないでいると、その分体への影響も大きいということです。

 

先ほどは消化器官だけお伝えしましたが、もちろん内臓が疲れていたら他の器官もうまく働いてくれません。

肺は酸素をうまく取り込めず、血液もドロドロのまま。

血液がドロドロだと、末端まで栄養が行き渡らずに冷えが起こります。

体が冷えたらこちらの記事でお伝えしたように、やはりダイエットに支障をきたします。

 

そして心臓は、そんなドロドロの血液をそれでも送らねばならず、頑張り過ぎて高血圧に。
血液がサラサラならば、心臓をそんなに頑張らなくても血液を循環させることができます。

ですが、ドロドロだとどうなるか?
サラサラの液体を押し流すのと、トロみのついた麻婆豆腐を押すのでは、どちらのポンプにより負担がかかるか、分かりますよね?

更に腎臓も肝臓もその機能を弱めて、弱まった分の帳尻合わせで、あなたの肌をボロボロにしていきます。
※なぜ腎臓と肝臓が弱ると肌がボロボロになるのか? 詳しくはこちらの記事

 

ざっと挙げただけで、内臓が疲れるとこんなに不都合なことが起こります。
ですが、
これらのことを全て解決してくれるのが「睡眠」なんです。

睡眠の質と量を十分にとるだけで、内臓の疲れがとれます。
そして内臓がうまく働いてくれると、それだけでダイエットがうまくいきやすくなります。

 

体を休ませるのもダイエットのうちです。

痩せたきゃ休めってことですね。

 

そして、ではどうすれば睡眠がうまくいくかについてですが、長くなるので、また次回お伝えしたいと思います。

 

それでは今日も一日がんばっていきましょう!

ダイエットインストラクター清水でした。
では。(^▽^)/

この記事を書いている人 - WRITER -
ダイエットと心理学の専門家。2005年より人体の仕組みと心理学を融合したまったく新しいダイエット法を考案。現在までに、3000人以上のダイエット希望者を指導、目標体重・目標体型へと導く。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© リアル・ダイエット , 2023 All Rights Reserved.